英語喉はトンデモなのか? 批判を検証してみる

英語喉とは?

「英語喉」とは2007年に上川一秋氏が上梓した英語発音についての書籍「英語喉 50のメソッド」のタイトルからきている。上川氏の主張としてネイティブらしく英語を発音するには喉の働きが重要である旨が記載されている。

本書籍は英語学習者の間では当時から比較的話題になった本で、2020年現在でも少なからず影響を与えている。

しかし、Amazonのレビューなどでは少なからずその真偽を巡り批判的な評価があるのも事実である。

本稿では上川氏の主張の信頼性について検証してみることとする。

英語話者の動画を実際に見て検証してみる

著者の主張を検証するにあたり、一番簡単なのは先入観を排除してネイティブの発音を耳をすまして聴いてみることである。早速、聴いてみよう。

イギリス英語の場合

まずは著名なイギリス出身のミュージシャンであるDavid Bowieのインタビューを聴いてみよう。David Bowieはロンドン南部の出身である。イギリスは社会階級によりアクセントは異なっており地域差も非常に顕著ではあるが、David Bowieが英国人を代表するかは別にしても、英国人の一員であることに違いはない。

なかなか難しいところだが、男性的な野太い低い喋り方だとは言い難いだろう。どちらかと言うと甲高い声にも聴こえる。David Bowieがバイセクシャルであったことは有力説なので、声が高いのはそのためかも知れないことも付言しておく。

次は英国人サッカー選手のDavid Beckhamである。ロンドン北東部出身である。この人は配偶者もいて異性愛者であるし、アスリートで男性的なイメージがある。しかし会話を聴いてみると意外にそこまで低い声で話しているとか、喉を使って発声している印象は受けない気がする。むしろインタビュアーのほうが英語喉っぽい?タイプの気がする。

最後はミュージシャンのStingである。イングランド出身である。嗄れた声で話している。これが彼のボーカリストとしての味でもある。印象としては酒焼けのような声で、これげ英語喉が主張する発音法と類似するかは謎である。

いずれにせよ、英語喉の主張が「喉を使って発音せよ」であるとラフに捉えるなら、話し方はネイティブでも人それぞれなので一概には言えない、とここまでの結論としてはなるかも知れない。

アメリカ英語の場合

(後日執筆予定)

音声学的見地からの考察

(後日執筆予定)

英語喉の功績

(後日執筆予定)

英語喉が招いた誤解

(後日執筆予定)

3ビートについて

(後日執筆予定)

総括

川上氏の主張は全くのデタラメではなく、一部は音声学的観点からも的を得ている。主にアメリカ英語を話す場合に限定すれば、英語発音は咽頭腔を広めにとることがひとつのポイントだという旨を世の中に啓蒙した点は功績であり、この点は大いに評価されて然るべきだろう。

しかし残念な点は本を売るためのマーケティング的な要請からか、喉での発音を強調する必要がない箇所まで過剰に主張を行ったため、それを真に受けた読者は常に喉を過剰に鳴らす英語発音を行い、変人とネイティブから思われた可能性はある。

もうひとつ著書のネガティブな点を挙げるとすれば、「アクビポップ」など著者独自の用語が定義することなしに多用されており、音声学や発音記号を通常通りに学んだ人間にとっては理解に苦しむ点である。なんとなく言いたいことは想像できるのだが、真面目な人ほど嫌悪感を抱くだろう。逆にあまり拘りはなく何となく感覚的でも掴めればいい人はそれでいいのかも知れない。

参考情報

英語発音マニアの間では有名な洋書 “American Accent Training” にてアメリカ人の英語発音はイギリス人のそれと比較して、”Throaty” であるとの指摘の記載がある。

英語発音をもっと詳しく知りたければ、speekのサイトを訪問しましょう

音声学に基づいた英語発音矯正スクール “speek” ウェブサイト

>国内最強! 英語発音矯正スクール speek

国内最強! 英語発音矯正スクール speek

驚くべきことに成人してからでも十分に英語発音は習得可能。ネイティブレベルの発音を身に付けて、行けるところまで行こう。